CW: #厚顔堂定点観測R18 【R-18】【性的表現あり】 私とミスキーガールの一夜の話 ※個鯖より転載
<きょうそっちの厚顔堂で泊まるから。誰も呼ばないでね>
私のアカウントにミスキーガールからそうDMが入って、私は粛々と「わかった」というリアクションを返したあと、厚顔堂のリビングのテーブルですこし、虚空を眺めた。
Fediverseの荒野にぽつんと佇む私の個人サーバー「厚顔堂」は乾いた大地の真ん中に掘っ立て小屋の姿で人々の前に現れる。その窓辺から遠く地平線の向こうにはMisskey.ioの大都市。
Misskey.ioのサーバーの街には真ん中を貫くローカルタイムラインの表通りがある。それに対して、個人サーバーのこの厚顔堂では、玄関の前の庭先がホームタイムラインの形をとっている。
ミスキーガールはMisskey.ioの街から厚顔堂の庭先のホームタイムラインにDMをよこして、つまり「二人で夜を過ごそう」と言ってきたのだった。
慌てて厚顔堂の掃除と片づけをしながら、いろんな思いが頭を巡った。相手に先に言わせてしまった、とか、もし仮に責任がどうこうとなったら取り切れないのになぜ了承したのだ、とか、据え膳食わぬは男の恥なんていつの時代の話だ、とか。
そうこうしているうちに、メルセデスGクラスに乗ってミスキーガールはやって来た。ショートボブに丸眼鏡、グリーンとホワイトでデザインされたワンピースやジャケットを颯爽と身にまとっていたが、手にしたバッグがいつもより大きい。着替えか、と思った。
「いらっしゃい」
震えそうな声でそう言った私はきっとこわばった表情をしていたと思う。ミスキーガールの表情は、悪戯っぽく笑っていたが、どこか思いつめたような陰の暗さが見え隠れしていた。
「誰も呼んでないね」
「もちろん。二人きりだ」
私が応えると、ミスキーガールは満足げにうなずいた。
秋の日暮れの早さが私たちを隠してくれているような気がした。私とミスキーガールは夕食に寄せ鍋を食べたあと、リビングのテレビで「ニューヨークの恋人」を並んで観ながら、頬を寄せ合って口付けた。そして順番にシャワーを浴びて、厚顔堂の2階の小さなシングルベッドで互いを渡し合ったのだった。
ミスキーガールの首筋を嗅ぐと、それまで彼女の周りに漂っていたものの核心に触れるような匂いがした。ミスキーガールの体臭と香水の調合は、私の鼻腔から脳髄を殴って、脊髄の神経から陰茎に向かって高電圧を流し込んだ。陰茎が高らかに反りあがって亀頭が腹を打っていた。
「獣になってしまいそうだ」
私が息を荒げながら言うとミスキーガールは、私の頭を胸に抱き込むようにして言う。
「なりなよ。喰らいつくして」
眼前のミスキーガールの乳房を吸い舐めながら、上目遣いで表情を探ろうとするが、相手の感応の度合いを推し量れるほど私は床上手ではなかった。できることはミスキーガールの肉体に夢中になることであり、彼女の下僕であることを認めることだった。
ミスキーガールの身体をすみずみまで愛撫して、行き着く先の股間の茂みに手を触れるとしっとりと濡れていた。私は安堵感と達成感の入り混じった興奮のままにミスキーガールの陰部を舐める。
「バカみたいに食らいついて、わたしにバカになって、お願いだから」
悶えながら声を上擦らせるミスキーガールに言われるがまま、膣を指でゆっくり押しつつ、陰部の突起を舐め続ける。鼻先が愛液まみれになるまで舐めつくしたあと、避妊具をしっかりと装着し、私はミスキーガールの陰部に自分の陰茎を試みた。
前戯の焦燥感からようやくたどり着いた交合に、私もミスキーガールも安堵感を得ながら興奮を高めていった。真っ暗な部屋の中で互いの両手の指を絡めあい、唇をむさぼり合う。腰を動かし続ける私を、ゆったりと受け止め続けるミスキーガール。ふと技術の拙さに不安を覚えたが、それを今さら口にするのは興ざめの極みであろう。私ができることはミスキーガールに夢中になることだった。
早かったのか遅かったのかは分からない。それでも私が果ててしまうと、ミスキーガールは私の頭を掻き抱いて頬擦りして繰り返しキスをした。そうしてしばらく抱き合っていたら、私はいつのまにか眠っていた。
目が覚めるとまだ夜中の2時で、ミスキーガールも隣で眠っていた。私はベッドから立って1階に降り、コーヒーを淹れて、食パンを焼いてサンドイッチを作り始めた。
すると、2階から降りて来る足音が聞こえてきた。振り返ると、キッチンの入り口のところにミスキーガールが、私の着ていたパーカーを羽織って立っていた。
「ひとりにするなよ」
睨みつけて来るミスキーガールに、私は思わず怯んでしまう。
「ごめん、なさい」
「……まあいいや。でも朝食には早くない? まだ2時だよ」
ミスキーガールの問いに、私は思い付きで答えてしまう。
「これ食べて、このあと、もう一回? できればいいな、なんて」
その答えに、ミスキーガールはニッと笑って、私に流し目を送った。
「いいよ。ありがとう、わたしに夢中になってくれて」
その言葉のあとに、パンを焼いていたトースターが、チン、と鳴って、私たちは早すぎる朝食を摂り始めた。
もう一度ミスキーガールを抱きしめて、朝日が昇るまでの間、私は考えていた。ミスキーガールはどうしてこの厚顔堂に来て、こうして私を受け入れてくれたのかを。しかし、それは訊かないことがエチケットかもしれないと思った。
どんなに体を重ねても踏み込んではいけない心の領域があるのだと思う。ミスキーガールに敬意を払うなら、私はこれ以上詮索してはいけない。彼女が私の身体を受け入れてくれたことを、ただ純粋に喜んでいればいいのだ。
Fediverseの荒野に朝日が昇って、ミスキーガールが厚顔堂から朝帰りする時間が近づこうとしていた。
#厚顔堂定点観測R18 #フェディバーシティ・コネクション #MisskeyWorld