#misskey写真部展2026 の作品解説になります。表現に気を付けますが、不快に思われた方がいたらすいません。
写真展といいつつ、静止画を貼るだけではやりたい表現ができないなと思い、映像を意識しました。写真は連続する静止画の一瞬を切り取ったものでありますが、その前後のやり取り・その場の湿度・風・光・モデルとの会話などそういったものを感じ取れるような表現にしたかったからです。濱田英明さんの写真展を見に行ったときに、写真展と言いながら映像で表現してました。そこからインスピレーションを受けたものになります。ですので、今回の展示は入り口から風が入ったり、人の動きがあったときにそれに合わせて動きが出るように意識しました。
去年の展示の時にも思ったことでもありますが、本を置くなら本も展示の一部として表現したいと思いました。本も含めて展示作品として表現したかったです。去年の展示だと、作品と本で表現が分離している感覚があり、何とかしたかったという思いがありました。ですので、今回作成した本は、展示の上(明るいところ・雲の写真・目線が上に向く)から波のようにゆらゆらと視線誘導を経て足元の写真(視線を下に向けさせる)、その先に本という構成にしました。この本は今回のモデルさんの被写体としての卒業もあり、卒業アルバム的な意味合いもありました。初めての撮影から一年半の時間(554日)のうち48回撮影したので、それをそのままタイトルにしました。説明がなければ分からないと思います。ただ、私はキャプションとかそういうのがとても苦手でやりたくないのと、写真に文字を組み合わせる表現に常々疑問を抱いているので、極力表現以外のものを排除したかったので特になにも書いてないですし、説明も気まぐれでやってました。熱心に本を読んでくれてる方には説明しました。そのために受付にずっと座ってました。
文字や言葉ではなく、それそのもののみでの表現に対するこだわりは、3歳から始めたピアノとエレクトーンに通ずるものがあると思います。コンクールでは音楽のみで表現して採点される環境に長く晒されてきました。ですので言葉や文字ではなく音のみで世界を表現することに拘りはもってました。今でこそ音楽はやっておりませんが、今回の展示は写真を通して私の世界を表現することに拘り、それ以外の余計なものは極力排除しました。ネームボードも後から付けましたが、初日は本の下に隠してました。最後まで隠したままでもよかったかもなと今でこそ思います。ちょっと日和りました。
ポートレートという性質上、写真集を(勝手に)頒布したりできないということもありますが、私の場合、本も含めての展示ということもあり、見ていただいた・感じていただいたものがすべてですので、写真集の頒布等は最初から頭にありませんでした。何かを持って帰ってもらうというほかの出展者の方の考えは素晴らしいと思いますし、それも良いなとは思いますが、私の場合は見に来た人の心に傷を付けれたら良いなと思って展示をしてます。写真はその手の暴力性を孕んでいるものと理解しており、深い傷を付けれるような作品を生み出したいなと常々思っています。私自身の写真は優しい写真・透明感のある写真を目指していますが、だからこそ取り返しのつかない傷を付けれると考えてます。
みなさんの心に傷が残ったのなら幸いです。一生抱えてください。